Tuesday, May 18, 2021

ビジネスを考える 第一回: ビズリーチ


 

最近Facebookの広告でこんなものが流れてきた。一瞬


「え?転職エージェントが転職しないことを謳うの?」


と戸惑うこのキャッチコピー。


「ビズリーチに登録して今は転職をしないという決断をした」


もちろん、企業がわの利害でいうと本当に「転職しない」という選択肢をマスでとられるとそれは「害」であるが、なぜこのようなキャッチコピーなのか。


これは、


(1)潜在顧客の「警戒心」を解く(ハードルを下げる)

(2)「おや?」と思わせる(注目をあつめる、差別化)


の2点で攻めていると思われ、非常に優秀なマーケティング手法である。

正直、一般的な会社員にとって、(とくに転職をこれといって考えていないとか)、転職は「リスク」であり、「恐怖の対象」であり、ゆえに、


転職エージェントからの営業やDMは「ノイズ」「うざい」。


一方、転職エージェントは企業(顧客)に対してより応募者の数をこなさなくてはならないという意味で大きなノルマを抱えているし、さらに、応募者の質も担保しなければならない。


質を担保しなければならないということは、それは必然的に量を担保しなければならないことと地続きになっているから、


どうしたって「応募者」のほうの集客がネックになる。


そのときに、潜在的な応募者に対して、


「今すぐ転職を急かさないよ、こわくないよ」


と警戒心を下げるというこのビズリーチの戦略は非常に的を得ている。


さて、僕らのビジネスについてもこれらは一考に値する。


例えば、サブスクリプションや多額のお金を客が払う場合、


客はぼくらが思う以上に警戒する。

これは金だけではないが、自分の貴重な時間や資源を「価値のないもの」に奪われたくないからだ。


Facebookの「投資系」「情報商材系」「ネットワーク系」のDMは、この意味で目の前にいたら助走つけて殴るレベルのスパムであり、法整備して(他人へのなりすまし含め)刑事罰を科すべき、というのが私の極論であるが(社会の発展を阻害するため)


そのため、商品を提供する場合は


「無料期間」また、「松竹梅」


を用意するのが賢明である。


これは顧客の警戒感(や、実質のリスク)を下げるのに最も有効な方法であり誠意でもある。


なので松竹梅のばあいまず500円くらいのサブスクリプションプランを用意してあげて、ユーザーがより商品を熱望する場合にVIPとして10000円(ないし法人用価格とか)、といったかんじで値段を増やしていく。


まあそんなかんじで。











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