Thursday, August 12, 2021

DAIGOさん騒動について

 まだ一次情報をきちんと当たったわけではないので(あとで当たる)、あくまで仮だが、この騒動について今の所感を話したいと思う。

https://news.yahoo.co.jp/articles/e6ba6f7ff18a71fdfcad355586ff658a5b4fe5b8

まず、

(1) DAIGOさんが人間の価値をかなり所得(納税額)においていて、自分自身の価値も所得に多く投影させている。(そしてこれは部分的には共感できる)

(2) 彼が揶揄している「ホームレス」は、おそらくはホームレス、という群(というか状態のうちほんの一部である)ので、いわゆる一般化である。

(3) DAIGOさん自身が人間そのものに対してかなり憎悪をもっている。(これはおそらく生育環境やいじめなどだと想定される)

(4) サイバースペースにおいて、我々がよく感じる「え?こんなにすぐ炎上するの?」的な空気感は、「日本語圏」「日本語話者でありかつネットにアクセス可能な総数が少ない事実」による。(これにより、無駄に悪目立ちしやすい)

(5) 多く喋っている稼業の人なので、アウトプットをしているうちに、失敗した。

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(1) DAIGOさんが人間の価値をかなり所得(納税額)においていて、自分自身の価値も所得に多く投影させている。(そしてこれは部分的には共感できる)

これは後述するが、カジサックとの対談とかでも述べていた「自分を馬鹿にして迫害していた教師なんかより、今俺はより税金をおさめている」という一文が非常に的を得ていると思っていて、人生の過程で、YouTubeでとんでもない額の金を稼ぎ(そしてこれはひとえに彼の実力による、が、)、それによってこれまで自分を軽視し軽蔑し迫害していた(自分の価値を毀損していた)「人間」よりも遥かに「価値の高い」人間になった、というインパクトというか成功体験が、彼の原動力というかコアな精神的支柱となっている。

これは、部分的には共感できないが、反面部分的には共感できる。例えば経済的に強ければ金正恩のほうがあなたの母親より価値が高いか?と聞かれれば「否」である(経済的実力と生存価値の相関関係についての反証)。ただし、経済的弱者のグループのなかに社会的実害をもたらす「クオリティの低い」人間が多く分布している(のが目立つ)のも事実ではある。

ただ、戦後日本が合意した(ある意味では敗戦によって)民主主義の合意事項というか前提としては、経済的弱者も、経済的強者も、同様に基本的人権と最低の文化的生活を営む権利を有する、と法で規定されたのであるから、所得格差によって人間の根源的価値が規定されている、とは少なくとも法的にはいえない。DAIGOさんは「でも俺は批判してる奴より税金納めてるから・・・・」と述べていたが、申し訳ないがここの部分の弁明に関してはちょっと大人らしくないというか「では、その法律がなければ同じ税金を納めますか?」となる。我々は税金を「納めてやっているのではなく」「日本国によって強制的に徴収されている」、のであり、また、自らが例えば病気や事故事件によりいついかなる場合にこの(彼の猫より見下している)「経済的弱者」になるかわからない、そのようなロールの非自発的なチェンジが行われた場合に自分を守ってくれるセーフティネットでもあるのである。

低所得に多く「低次元のクソ野郎」がいることは事実だが(ゴミをそこらへんに捨てる、大きな声を出せば自分が優位に立つと勘違いする、ただの買い物客を万引き犯としてマークする、所得のほとんどをパチンコに注ぎ込む・・・のようなエネルギーの使い方を大胆に不毛なことに消耗する傾向、など)、それでも、「低所得」であることがその人間の時間軸を超えた価値を決定するわけではないし、それであれば、世界を大幅に変えた「カール・マルクス」は低所得者の代表(それでだいぶ家族も苦労させた)ので、まあようは「一様に低所得は人として価値がない」とは言えない。(では農家の人を全員異世界転生させたら、僕たちホワイトカラーはどうやって生きていく?保母さん(基本低所得)を全員異世界転生させたら、僕たちは子供を24時間育てる?ゴミ収集車の人がだれもいなくなったら、自分でゴミを処分する?)

なので、自分のロール以外の、自分の生活を支えている様々なクラスタにかんする想像が欠如している。もちろん所得マウントしたくなる気持ちはめっちゃわかるが、ただこれは心が弱い故の幼稚なマウントでは、ある。(私もきをつけよう)

(2) 彼が揶揄している「ホームレス」は、おそらくはホームレス、という群(というか状態のうちほんの一部である)ので、いわゆる一般化である。

堀之内社長という昔マネーの虎にでていた人がいたが、彼は一度ホームレスを経験している。ホームレス、というのは「金銭的に困窮した」一時的な状態であり、その状態を切って「こいつらは殺処分してもいい」というのは、ただの暴論である。

ここについても、自分や自分の子孫がこのロールに陥らない、という保証はない。例えば、仮に自分が誰かに路上で刺されたとする。その後、脳に大きなダメージを負い、二度と言葉を喋れなくなった。指も動かない。家族とも連絡が取れない。

さあ????殺処分か?

民主主義というのはどんなクソ野郎やどうしようもないプー太郎、ろくでなし、でもそれなりに生きていけるように設計されているシステムである。これがなければ、どんなに暖かい家庭の子供たちでも、例えば親のリストラなどを機に体を売りに出さないといけないかもしれない。

専業主婦の女性が、離婚をせざるをえず、子供を育てるのがとても負荷だったら・・・?

もちろん、彼らの状況の人間と、私とは関係ない。

私にとってはどうでもいい。

ただ、彼らは「死んでもいいし」、「生活保護もいらないだろ」を認めると言うことはある意味では「人権とか」「日本的社会主義」を根底から否定することとなり、もう少しいうと日本の治安はクソ悪化するので、暴徒とかチーマーとかヤクザとか半グレに殺されないように気をつけないといけません。

これにビビらない人はおらず、いるとすれば相当の武道の達人か、バカか、イキってる人(自分を強く見せている本当は弱い人)です。

なので人権的観点からこちらもアウトです。


(3) DAIGOさん自身が人間そのものに対してかなり憎悪をもっている。(これはおそらく生育環境やいじめなどだと想定される)

はじめにちょっと触れましたが、彼自身が人間そのものに対して歪んだ像を持っていると思われ、これは彼のせいというよりは環境のせいかもしれません。もちろん、いじめの経験が彼をとてもすごい実績を出せるくらい立派にしたことも事実ですが、その反面で彼にとって拭えないトラウマ、怒り、憎悪、というものがあり、それがホームレスについての発言として出てしまった可能性はあると思います。

(4) サイバースペースにおいて、我々がよく感じる「え?こんなにすぐ炎上するの?」的な空気感は、「日本語圏」「日本語話者でありかつネットにアクセス可能な総数が少ない事実」による。(これにより、無駄に悪目立ちしやすい)

あと、日本のサイバースペース自体の狭さ、があると思います。検索したりするとすぐにひっかかる、まあこれはSEO的にはある意味有利でもありますが、逆に言うとへんに悪い目立ちしやすく、また、もちろんネット利用者が全員適切な知性と思惟能力を兼ね備えているわけではないですし(SNSで陰謀論にハマる・・・・な人とか)、まあつべのコメントとかツイッターのクソリプとか、(あ・・・頭に沸いてる・・・)的な人も平等に同じインパクトで言葉を発信できてしまう困ったちゃんなメディアがSNSなので、これによって例えば木村花さんが最近お亡くなりになりました。

これは少し韓国とも共通してるかもですが、言語話者の狭さからサイバー空間が「村」化していて共同幻想を押し付けられがちなので、ここはさすがに日本語がネックになって炎上しやすい可能性はあります。(ただ、これはSEO的にはチャンスでもある)

(5) 多く喋っている稼業の人なので、アウトプットをしているうちに、失敗した。

また、最後に、まあたんにDAIGOさん失敗した、ということです。

失敗をネガティヴに捉える必要はありません。

ネット民がよくもつ共同幻想というか勘違いは「俺はこいつに影響を与えられる」「俺はこいつを思い通りにできる」・・・・と思い、自分の人生は一歩も進歩しない、みたいな不毛さにあるのですが(まとめサイトとか最たる例)

失敗をネガティヴに捉えるのは成功しない人の特徴で、

人間は失敗を繰り返しながら成長し、強くなっていきます。

これは絵もおんなじです。

だから、本当にもうしわけないけど、

「お前は過去にこんなことを言っていた。俺は忘れないからな」


みたいな人は


「ジャップ乙」(=日本のもつ下方硬直性のシンボルみたいなやつお疲れ)


です。もちろん日本は偉大な国です。(この件についてはクリスロックのn***とblack peopleの使い分けについての見解を支持しましょう)



まあそんなかんじで。


まあしかし、日本のことわざにも「口は災いの元」とありますし、意図的に自分に注目を集めると言う意味ではいやな炎上の仕方にもマーケ的にはワンチャンありますが、


まあ気をつけるにこしたことはないでしょうね。


DAIGOさん、がんばってください!!!!! 



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