滴る水が葉脈を鶯色に光らせる 燻んだ瑪瑙とジーパンのようなトタン
目を見張る白い乳色の蜜が樹木より流れ出て 虫たちが喉を潤している
風の匂い。透き通った空気をガムのように咀嚼する 土を踏みしだく。数多の生物たちよ
心から笑った。いつぶりだろう。 君はいつも可憐で、白い翼を休めている。
男女が惹かれ合う。まるで子供が、ショー・ウィンドウ越しに宝石のおもちゃを眺めるように。
君の一挙一動は、映画のワンシーンみたいさ。ピグマリオンの具現化したような繊細な指。
高嶺の花。眺めとかなきゃ。麗しいすみれに蝶が停まるように、
つまらない僕は。その花に吸い寄せられた。
自己採点の低い個体は選好性の対象にならない。ここは競争社会。
みんな身の程をしらない夢をみて、川のように流れていく。
感情を消費したが、藪の中の羽虫みたいに、僕は死んだんだ。その他大勢として。
土に還り、分解をまつ。
それは恐怖じゃない、元に戻ることは平安。
宇宙と一つになる。僕は無という神秘に戻るんだ。
そう念じて目を閉じた。
本質的に人間は孤独だから、孤独を噛み締めて毎日をただ生きるしかない。
時間を消費して壊れていく悲しい動物。
でも、僕に手を差し伸べてくれたね。
君のうしろに光が見えた、君はあるときは小さな火山で、あるときはまるで3歳の女の子だ。
愛しているよ。
ちび
No comments:
Post a Comment