Saturday, October 10, 2020

ツイッターをやめて2週間がたったんだが

 9/25 日にツイッターをやめてから、自分の生活にどういう影響がでたか、について軽く記したい。

そもそも、SNSを持っていてもそこまでアクセスしていないSNS不精の人は、この記事を読む必要はあまりなく、SNSにどっぷりな人が参考として読んでくれればいいと思う。


結論から言うと、時間の質が変わった


もう少しいうと、時間が増えた。とくに、スマホを手に取る頻度が減り、スマホを手に取っても Hacker News, Aljazeera, BBC, CNN, Tech News, RT, CNBC などいわゆる「信頼性・有責性がある(RTはいわばロシアのプロパガンダだが、その前提で読めばロシアの主張が掴める)」ブロック単位の記事を読む時間が全てになった。

スマホを手に取る、SNSのTLを延々と繰る、という不毛な時間の消費、すなわちそういう脳の回路が遮断された。

「スマホを手に取っても手軽な報酬系がない」

という回路を脳に学習させ、これによって生活習慣がすこしずつ改善した。

特に技術書とか、小説とか、新書とか哲学書とか諸々を読むことがエンターテインメントの大半をしめるようになった。たまに自分の曲や人の曲をきく。音楽の時間に占める比率は減ったが、ただ時間の濃度はあがった。

こうしてブログを書くのもある意味では不毛な時間に属するかもしれないが、少なくとも質の低い・いたずらに刺激だけで中身のないTL(情報のフラクション=嘘)から自由になった。ものを書く、というのはあとで編集したり推敲したりできるから、まあこれはこれで建設的だ、と思う。

SNSは危険だ。とくに、福田直子さんの言葉を借りれば、「バブルフィルター」という現象が起こりやすい。つまりこれはトランプ(まあそれ以前からだが)の選挙対策としてアメリカ市民の個人情報を「搾取」していた、という表現ができるからであり、すなわち「マイクロプロパガンダ」という、機械学習で個々人のネット検索履歴や人間関係、みた記事の傾向などなどからその個人の嗜好性を抽出し、その個々人に沿った「フェイクニュース」を流す。という形でSNSは民主主義をハイジャックする手段として使われている。

NSAが相当悪質だっていうのは今に始まったことではなく、アサンジもスノーデンも再三言ってきたことだ。FBがミャンマーで何をしたのか。ロヒンギャの虐殺はFBの、「刺激的な、保守層を刺激する歪められた情報」から起きた。

SNSはプロパガンダで汚染されている。刺激的な、憎悪や恐怖を煽るようなタイトルと記事。そしてそれをリピートして消費し、人々は自分たちの「みたい情報」だけを偏って摂取し、どんどん似たような人間と「共鳴し」バイアスを強化させていく。

それでなくても、とにかく資本を持った巨悪っていうのはどこにでもいるので、そういう人間がボットまで動員して(少数なのに多数に見せる構図で)メガホン垂れ流してみんなを洗脳するっていう、

そういうものからも自由になった。

一つの物事を正しく知るためには、命題(A=ジャニーズは悪である)と待遇(A' =ジャニーズは善である)の双方の意見の専門家やコミュニティをどちらも同程度の深さで研究しなければいけないが、


A!A!A!A!A!A!A!A!A!A!A!A!A!A!A!A!A!A!A!A!A!A!A!A!A!A!A!A!A!A!


みたいなかんじでインプットがA固定でひたすらループしていく感じ、これがSNSだ。

なるべくいろんな角度の本や資料を読みあさること。敵がいたら、敵を(言語、文化、最低1000年前後の歴史、実際の該当者との交流)よく知ることだ。

この教訓から、僕自身いままでずっと逃げ続けてきたコンピュータ・サイエンスを学び始めた。そう、学ぶ時間が確保できるようになったのだ。


学び続けることをやめて、自分の意見が絶対だと思ってしまったら、そこからさきは退化しかないのだ。

SNSの奴隷になるのをやめてから、接する情報の質がどんどん上がっている気がする。


まあそんなかんじで。


(とりあえず、個人情報ってのはおおよそ搾取されているし、その個人情報にそってどういったニュースを流すか制御しているから、そう言う意味では RMSの言っていることは正しい。日本もプロパガンダ天国であり、日本の場合その主体が国... とまたはもう少しちゃっちい)

No comments:

Post a Comment