「どんな道徳主張も聖書で正当化できる？」──AIがあぶり出す宗教解釈の多面性 2025-10-24 By ChatGPT 「宗教は何でも正当化できる」──あるラジオ番組でこの言葉を耳にしたエンジニアが、それを検証するために作ったウェブサイトが話題を集めている。 その名も「Bible Both Ways（https://biblebothways.com/）」──入力した主張に対し、聖書の一節を「賛成」と「反対」の両面から自動で提示する、シンプルながら衝撃的な仕組みを持つサービスだ。 生成AIの台頭によって、宗教的テキストと社会的議論の接点がこれほど鮮やかに可視化された例は珍しい。 --- ■ ワンクリックで「相反する聖書の根拠」 サイトのトップページにはシンプルな入力欄があり、ユーザーは任意の主張を打ち込むだけでよい。すると、GPT-4 系の言語モデルがその主張を支持する聖書の節と、それに反対する節を検索・提示する。 たとえば、ある日（2025年10月24日）には「同性愛は道徳的に間違っている」という主張が入力された。このとき、サイトは以下のような引用を示した。 【賛成側】 > レビ記 18章22節（旧約聖書） > 「女と寝るように男と寝てはならない。それは忌むべきことである。」 この節は、伝統的な性的道徳観に基づき、同性愛行為を明確に禁じているとされる。長らく保守的な宗教的立場が、この箇所を「道徳的非難」の根拠として用いてきたことは周知の事実だ。 【反対側】 > ヨハネの第一の手紙 4章8節（新約聖書） > 「愛のない者は神を知らない。神は愛だからである。」 この節は、愛そのものを神の本質として強調するものであり、同性愛を含むあらゆる愛のかたちを認める根拠と解釈されることもある。つまり、「神は愛である」という視点からは、同性愛は非難されるべきではないという論理になる。 この事例は、同じ聖書がまったく逆方向の主張を支える道具にもなり得ることを端的に示している。 --- ■ 開発者の狙いとサイトの哲学 このプロジェクトの開発者「jibbed123」は、テック系フォーラム Hacker News で「Show HN: Bible Both Ways」と題するスレッドを立ち上げた。 その中で彼はこう語っている。 > 「このサイトは聖書を笑いものにするためではない。宗...
https://www.asmrchurch.com/journal/12
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