え〜 この度、2017年より書き溜めておった自作小説をKindle出版しました!!!!
自分でちょっと読んでみたんですが、結構おもしろかったお(自小説自賛)
一部抜粋するお
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園田くん、現実
園田は抑うつ状態になっていた。彼は中小企業の派遣SEで、あまり賢い方ではなかった。
彼は生活の反復に疲れていた。都会は刺激にまみれている、と目を輝かせ上京。彼の目の前には素晴らしい充実と幸福、成功があるはずであった。
でもそれは違った。彼は人を怖れた。人の蔑むような目、見下したような表情、無言の圧力、憎悪、虚勢、ヘイト。義務や社会的責任という重圧により彼は彼を律した。
毎日夜遅くまで会社に残る。デスマーチで、リーダーは人殺しのような顔で園田を睨みつけ、怒鳴りつけた。
大人の社会にもスケープゴートが必要だ。
下に見て安心できる存在。ネット上の掲示板や動画サイトにはそれが溢れている。
都会は彼にとって薄暗い繰り返しに見えた。彼の目から光は消え、表情は苦悶と恐れに変わった。
このまま苦しみをループしながら年をとる。年を重ねるたび、身体機能は低下し、見た目は醜くなるため、心が尖っていく未来が園田には予想できる。
年をとると肉体の価値は下がっていく。価値を保つためには、社会的成功や地位を確立しなくてはいけない。水戸黄門の印籠のように、肩書きや地位を競い合う、ゼロサムゲーム。
SNSで成功を競い合い、リア充ぶりをアピールする、そんなゼロサムゲーム。
「俺は何だ」
園田は立ち尽くす。煩い電車の軋む音や右翼の軍歌が微かに響き渡る高架橋下、僕にとって幸福とは何か。
彼は今日職場を無断欠席したのだ。
頭がガンガンする。鉛玉のようなものが前頭葉に埋まった感覚、自分という存在が否定された瞬間。大人の社会で生きるということは、常にこの「お前はいらない」という強迫観念から逃げ続けるゲームだ。
この強迫観念から逃げるため、誰かから責められることから逃げるため、そのエネルギーは、もっと弱者にたむけられる。存在しているだけで肯定されたのは子供のときだけ。そこからは存在には対価を渡さなければならない。存在自体の肯定は何かを生産した(ないしそのように見せかけた)対価だ。
ネクラな園田は友達も少ない。親も早くに他界した。愛するべき人はいない。
園田には生きる意味がない。唯一の救いは仮想現実だった。夜の繁華街に消え、束の間の安堵をえる。酒を浴びることで、痛みを感じている心は一瞬でも和らぐ。人と関わることに希望が持てない。先細りの暗い洞窟。
そしていつかは死ぬ。死ぬという最終地点に向かって、それを思うと、おそらく今与えられている全ての悲しみはただの仮象であるのかもしれない。今生きているけど、死ぬというのはおそらくは、はじめの状態へ戻るということで、はじめの状態について僕たちは経験してきたんだ。
彼はこのように独白していた。
「つまり生きていない状態から生きている状態に、そして最後に元の状態に」
それは少し楽な発想だった。
野々村はこの園田の大学時代の数少ない友人であった。彼らは惰性のように会っては愚痴を言い合っていたが、野々村は園田に辟易していた。
園田の持つ負のオーラ。
ひとの持つ負のオーラはこっちにまで伝染する。例えば、救いようのないギャンブル依存の人間を更正させようと、救いの手を差し伸べたとして、こいつはその手の持ち主をしゃぶり尽くす。
園田と野々村は共通の知人を通じて知り合った。二人とも同じ宗教に入っていて、その点親近感とかもあった。
家庭訪問のノルマがあり、この二人は青年団として、よく足立区を回った仲だったから。
「だが俺は」
野々村は鬱屈の溜まったような際どい顔で園田を凝視する。
「お前みたいに暗いやつは嫌いだね」
鳥貴族でこのブサイクな二人は傷を慰めあうでもなく、そのようにつるんでいた。
「でももうやりきれないんだ。誰かに聞いて欲しいんだ」
「俺はボランティアじゃないから。そのちゃん。それにそういう哲学的な話も好きじゃない。一銭の特にもならない。」
「そのちゃんやっぱ暗いんだよ。そういうのが顔に出てる。蓄積。地層みたいなもんなんだよ。」
「そう、、、、かな、、、、」
野々村は野々村で、この園田という28歳童貞くんに説教し、優越感を感じ、主従関係を作ることで自分の快楽の道具にしているきらいもあった。
「でもやっぱりみんな最後は死ぬんだよね。」
そりゃそうだ、そうだけどそんなこと考えて生きてるやつってキモくね?お前キモいじゃん。
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(小説内より抜粋)
お・・・・おもろいやろ・・・・?
ネクラなやつには・・・ぴったりや!しかも100Pくらいある!!!!!
買ってちょんまげ・・・・とぽまへ〜
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