Saturday, November 20, 2021

ネット陰謀論の世界

このトピックはかなりディープで、語る内容や観点が非常に多いことから、今回は少し取り扱ってみようと思う。

コロナ以降、というよりトランプ政権以降、ネット陰謀論というのはかなり深刻な社会現象となり、社会自体の分断を招いた。

このこと自体について揶揄的な見方は強いし、私自体も非常にまずいなあ、と思ってみているのだが、だがこれはおそらくは我々に一つの重要なことを教えてくれる。

それは、

人間の脳や知覚がいかに「デタラメ」か、ということだ。

陰謀論にハマる人間が必ずしもIQ自体が低いわけではない、がとくにネットリテラシー低めな中高年でかつフェイスブック使用の層に、この陰謀論に全ベットしてしまいどんどん狂っていく、という現象が散見される。

彼らに共通するのは:

1. 強い決めつけ(世界観・アイデンティティ)を反復・ループして強化する
2. 多様な観点を排除し、単一的観点(=バイアス)を強化していく
3. 排除的・排他的である
4. 社会的に孤立している
5. コミュニケーション能力や、社会で自分と異なる他者とインタラクトする能力が異常に低い

という性質が私のみる限りはみられる。

そして、こういう人間を下にみる、ということをすれば必ずしもこの問題が解決されるわけではなくて、人間とは往々にして陰謀論に陥りやすい性格である、

それは、例えばかつて中世で魔女狩りが流行った。

当時は、彼らは血眼で

「内なる敵」

を探していた、そしてそれを扇動していたのは宗教的な指導者だったり街の宗教者であったわけである。

歴史的にこの事件を俯瞰すると、

「イカれてる」
「口から出る言葉が1から10まで誤謬・偽だが、言葉の圧が強い」
「決めつけ」
「スケープゴート」
「善悪二元論」
「独りよがり」
「あすぺ」

などといったいろいろな側面がみられるが、

この

「口から出る言葉が1から10まで誤謬・偽だが、言葉の圧が強い」

というのは特に重要である。

「魔女は悪魔の手下である。そして、この女は水につけても意識を失わないから魔女だ!」

という定言命法を、100回も1000回も反復する、

そしてその定言命法は「反復」されているが完全に偽である。

実は、私自身、若い頃このバイアスというか思い込みに悩まされてきた。

それはいわゆる「集団ストーカー」問題で、

これはネットなどを中心に当時の陰謀論として流行したのだが、

これについては統合失調の人のもつ一つの共同幻想として、という側面と、

それ以外でも人間のもつ「脳のバグ」として、これは考えられる。
(ただ、現在でも文春とかFRIDAYが日本最大の集団ストーカー加害者である・・・というのは周知の事実だと思われる。彼らは最近、超えてはいけないラインを超えてしまっているきらいがある)


その心理としては、おそらくは

「未知への恐怖」

だと思う。


人間は知らないことはわからない。

わからない、つまり怖い。

ここで、

(a) この恐怖・脅威となる対象物のことをより掘り下げていく・学習していく、その中で対象物にたいする評価や認識を軌道修正していくのが知的に正しい在り方であって、

(b)この「未知への恐怖」への安易な(そして学習コストの低い)答えを与えてくれる怪しいソースをたくさん集めて行って、バイアスを強化していく

(a) はまともな知的な人間の精神活動であり、
(b) は誰も手のつけられないアスペ

ということになるのだと思う。(病理学的にアスペルガー症候群の方々には申し訳ないが、便宜的にこの単語をあえて意図的に使わせていただく)

そして、誰も手のつけられないアスペ状態になると、

まわりの意見も耳には入らないし、

つねに世界は終わりの様相を(本人の脳内で)呈し、

自分の思考と「神」の思考(=実際は肥大し拡張された自分自身の思考)

の区別がつかなくなり、

自分が神になる。

最近でいえばワクチン陰謀論などがあるが、

これも至極滑稽であって、

懇切丁寧に厚生労働省やその他のまともな機関が説明してくれている


にもかかわらず、

繰り返し誤情報や「わからないもの=悪」という

迷信を反復しているのは愚かとしか思えない。

かりに自分で論文とかもガッツリ読んで遺伝子工学的な見地からアンチテーゼをだせるならまだわかるが、

まあ(自分のネットリテラシーの欠如による)ガセが増幅している状態だし、

魔女裁判のときと同様、

ただ自分の偏った思い込みに向かってつっぱしっているだけである。

そしてその先には何もない。

類似では、上祐さんがガイ録チャンネルで語っていたように、

オウム真理教が「終末思想」に向かって突き進みサリン事件に向かって行ったように、

基本的に「アルカイダ」化する、

「どんどんバランスを欠いて先鋭化する」
「多様な視点をもてない」
「自己相対化ができない」

といったことは、

人間が世界を認識する上で非常に致命的というか痴呆的ですら、ある(そしてそれは自覚症状がないことが多い)


インターネットは玉石混交なのだから、

インターネットの使い方を間違えると、

人生も、人間関係も、全部失うことになりかねない。

なにごともバランスである。

と、

かつて失敗を繰り返してきたアスペによる所感でした。

では〜 (頭がよくてもベクトル間違えると本当に残念なかんじになるから気をつけるやで〜・・・そして愛してるで〜・・・・そしてワイワクチン2回も摂取したけどクッソ健康やで〜〜〜〜〜)


まじで元に戻ってくれ・・・・


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