Tuesday, July 31, 2018

どうして僕らはBABYMETALが好きなのか




おおよそ、僕ら中年のおっさんが公の場所において、「BABYMETAL」聴いてる、とか好きである、とはなかなか言い難い。

これはおそらく海外のファンも同様で、変な誤解や偏見を受けるんじゃないか、とびびっているからだ。

でもあえて言いたい。BABYMETALが好きだ。

ちょっとこれを今回言語化してみたい。

BABYMETALのパフォーマンスには、通常のアイドルやスターのそれと異なり、ちょっと異常な量の情報が詰まっているからだ。

まず、3人のダンス、特に MoaとYuiの振り付けは「ロボットのように」一致している。本当にたまにこけたりするが、基本絶対にタイミングがブレない。高度なダンスを1ミリもミスしないで演じ続ける。全員の息が寸分違わずあっている連携プレーが常人では考えられないくらいすごいのだ。これは外野からみると見落としがちだが、結構ものすごいことだ。

振り付けのレベルもかなりハードで高度なものを何食わぬ顔でこなす。でもTVでみる地下アイドルとかの奴とは全く桁が違う。
だから素人目で見ても、

ちょっと考えられないくらい異常な量の訓練をしている

、とわかるのだ。それを年端もいかない小学生くらいの女の子が、だ。

この3人は、おそらく日本の子供の中でも特にトップの能力値の子達をあつめて、おそらくは自衛隊顔負けのハードな練習を積み重ねて、あのステージにたっている。

ものすごくハードでありながら、ステージの上では何一つそんな苦労の襞すら見せない。

それを、自分の半分くらいしか生きてない子たちが何食わない顔で、やるのである。

この3人のライブには、「私ってすごいでしょ」「私ってこんなに可愛いの」が入る余地が全然見えない。メタルのドラムなんて、ぼくは一度設営のバイトしてたからわかるけど、30m離れていたって鼓膜が敗れそうなくらいきつい音だ。Moaの笑顔は面裏のない「頑張っている人の笑顔」。YuiもSueも、基本的に「聴いている相手のことを第一考えている」という感情の流れみたいなのが見て取れる。

曲の内容はどれも肯定的で、人を傷つけず、簡単な小学生でもわかる言葉でありながら、強く、熱量が高く、メッセージ性の高い言葉だ。

たった5分弱の音楽とダンスで、そういった言語に換算したら本一冊くらいはあるであろう量の情報を、観客は音と映像で受け取るわけである。


特に、初めのブレイクは Gimme Chocolate! である。日本がアメリカに原爆落とされて、無条件降伏して、占領軍に、子供たちがすがるようにして発していた言葉である。

全体的にすごくポジティヴでありながら、コンテンツとしてはこれ以上ないくらいクオリティが高く、心を揺さぶるものがある。

だからアイドルが好きとか、そういう次元とはまた別に、これを見て「自分も頑張んなきゃ!」と思える....


まあそんな感じである


YUIMETALの早い回復を祈るばかりである...



ちなみにMOAMETALについては、漫画のキャラにまでしてしまった

No comments:

Post a Comment