これは僕のみている情報がプロパガンダ的、なのかもしれないが、高○○苗氏の「猥褻な漫画の規制」というアジェンダについて、個人的に「滑稽・笑止千万」だな、
と感じたので、その概要を共有したい。
まず、漫画における「表現の自由」が規制されるということがあり、これによって日本のコミックカルチャーそのものが萎縮・衰退することが想定される。
「美しい日本」とやらを盲信している政治家の方々はおそらくは「美しい上澄みの日本文化」の仮象で自慰行為をなさっている・・・というふうに受け取れるが、
そもそも「美しい」ものと「美しくない」ものは地続きである。
また、「倫理的な」ものと「退廃的な」ものも、文化という括りで言えば地続きである。
なぜなら人間の実存は退廃的であり罪深いので、その原罪を「スケッチ」する行為自体も「文化」に包摂されるからだ。
だから、「10%」の上澄みの「きれいな」「お行儀の良い」文化、博物館に飾るような文化は90%の「汚い」文化の氷山の一角でありそれらはお互いに同一のルーツから発している。
それを「サブカルチャー」と呼ぶ。
そもそもどの文化が青少年の育成に「健全だ」、「不健全だ」などとラベリングをする大人というのはどちらかというと文化を「消費」するがわの凡庸な大人であって、
そういう大人が手垢をつけて文化を「よいもの」「悪いもの」に仕分けをしだしたらもうそれ自体が
「日本文化へのレイプ」
なのである。(事実中国やロシアで現在ソフトパワーが機能しているか?)
父権的な「モラル」の押し付けは文化そのものの幹を腐らせるし、
それはすなわちその大人たちが大好きな「綺麗な文化」をも窒息させて殺すのである。
だから政治家が文化に手を出す・・・・というのは愚劣かつ日本文化そのものへの冒涜であって、1ミリも許される余地はない。
「眉を顰めるような」性的な記述、また、もう少し詳細にいえば淫行、未成年との淫行などの現実世界では到底許されない記述・・・・というのは
事実日本文学の中に「組み込まれている」
例えば坂口安吾の「白痴」とか、(まああれはナボコフのオマージュだとおもうが)山田太一の「飛ぶ夢をしばらくみない」の後半である。(こういう日本文学も読まないんだろなあ・・・・)
そして、「これは言語表現だからセーフ」というのはあまりも倒錯していて物事の本質を理解していない。
言語表現も漫画(絵による表現)もその本質は「事実その場に存在していないものを恰も存在しているかのように錯覚させる」芸術であり、
これはそもそも「文化的な根本的な土台・基礎」である。
だから高○○苗氏のような「文化を中途半端にかじり、日本文化の表面だけエンジョイして美しい日本を語る」
というような「造詣の浅い人」が日本文化やサブカルチャーを汚い、鼻くそのついた指で触る・・・・
というのはあまり感心できない。
もっと踏み込んで言えば、
「青少年の健全な育成」
などというお題目自体が滑稽千万である。
僕らが小学校低学年のときから林でエロ本を拾ってもちかえる・・・そしてカーチャンに捨てられる・・・・というのはある意味で通過儀礼であったし、
そもそも、世の中から汚いもの、雑菌を排除した先にあるのは
「無菌室で育った弱い日本人の子供」、
でしかない。
そして、青少年の健全な育成にとって致命的なものは以下の3つ「だけ」である
(1)親の無関心
(2)親の不和などによる子供の居場所の「剥奪」
(3)親の言葉による暴力
私の人間観察では、性的な倒錯を繰り返す若者の多くは人格形成のだいじな子供の時期にこの3つのどれかに当てはまっていることが多かった。
だから、
いくらサブカルチャーのなかで自分たちが眉を顰めるものを規制したところで性犯罪が減ることはないし、(むしろバッファがなくなるので増えるのではないか?)
現在のアメリカや中国のような「規制がすでに徹底している」素晴らしい国家で子供への性的暴力・性犯罪が「いかに少ないか(笑)」をみればこの手の議論が虚しく・的をついておらず・ただの感情論である・・・・
ということがわかるであろう。
そして、そもそもこの手の問題はプラットフォームのゾーニングですでに解決済み、である。
われわれ漫画やサブカルチャーに関わるものは、それがR18やいかにお下劣なものであっても、全力で、生活するため、全身全霊を、全スキルを捧げて血を流す思いで作品を作っている。
それを、夫婦同姓に固執したり「美しくない」日本にバルサンをたいて「美しい日本」の土台を殺すようなことをする・・・
というのは理解に苦しむ。
そんなかんじで。(たまには・・・・思いの丈をぶつけてみました・・・・)
日本のサブカルチャーは、政治家のサンドバッグでも、ゴミ箱でも、ありません。
以上!
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