実際の具体事例をそんなに詳しく知っているわけではないし、私個人は実生活でほぼ接点がないので、
これはあくまでも見聞きした事例などがもとにはなる・・・が、
実際私も昔「スタートアップ!」という漫画で描いたように、
いくつか犯罪防止のための具体的なアプローチを発信しており、
まあ個人的な見解を述べたいと思う。
まず、ひと世代前では、出会い系サイトがピークであった。
出会い系サイト、および今日のマッチングサイトは昔は多くの場合「ガバガバ」で、ユーザーの個人情報認証もなく青年・未成年かかわらず使えてしまう時期があった。
また、ニコニコ動画などの「生主」ブームなどもあり、(私の記憶が正しければ)コレコレなど複数の生主(今のYouTuber?)が未成年と関係をもって逮捕されたり、した。
私個人の未成年の記憶をもっても、やはり未成年というのは一般的には「お馬鹿さん」であり、悪意のある大人の悪意に必ずしも警戒し、適切な対応をとれるとは限らない。
家庭内でも家族に相談したり情報共有できるような透明性があるこどもはまだ大丈夫だろうが、家庭内で家族と不和である(これは反抗期も含む)状態であると、情報が閉じやすい。
現在のマッチングサイトがそうであるように、
近年のマッチングサイトは個人の認証が義務付けられており、一般に普及するくらい健全なものにはなったが、
逆に、
SNSは危険を伴うようになった。
それにはいくつか経路があると思われる。
まず、
ツイッターなどによる売春を目的としたハッシュタグの使用(そしてそれが未成年による場合)と、それに「群がるであろう」大人たち・・・という構図である。
ここについて一番厄介なのはツイッターそのものが米国のサービスであるので、なんらかの実装を求めたりすることが不可能な点である。
あまつさえWeChatでも、未成年にたいし大人が近づき、まあ強制わいせつがあり・・・その写真をばらまくと脅して何度も呼び出し、最後に被害者が自殺した・・・
という事例があったようである(妻からきいた)
そして、ツイッターで東京都が促している「わたしも加害者になるかも・・・」的な広告は、個人的にはあまり効果がないんじゃないかな、と思う。
理由としては、Dateline NBCのcatch the predatorsである。
いわゆる「変態アニメ・コンテンツ」が規制されきったアメリカで、未成年に扮した囮(おとり)に群がり、実際に性的搾取を目的としてその未成年の家に車で何時間もドライブしてやってくる大人が「後を絶たない」。
だから、何をどうプロパガンダしたり周知しても、「やるやつはやる、」のである。
彼ら犯罪者の多くは、「それが犯罪であることを知っていたし」、会話の内容で
「これがばれたらやばいぜ」
「これ違法だけど・・・」
みたいなことを言っているのである。
だから犯罪抑止、と言う意味で東京都は全くターゲットを理解できていないし、正直自己満足であり、95%の実際に犯罪を犯していない(し犯すこともない)中間層に、国民の税金を無駄に使ってあらぬ容疑をかけているだけ・・・である。
正直、ここでカバーしなければいけないのは、
(1)いわゆる「家出少女」が加害男性にサイバースペース上にコンタクトされる前に、未然に彼女を国(NPO)が回収すること。
(2)学校が「異常」な状態の子供を早急に察知して対策をすること(北海道のいじめ事件みたいに、「放置」されて「責任逃れ」をするような地獄のような状況をなくす)
(3)子供側を徹底的に・しつこく教育する(知らない大人とDMしない、「会おう」に応じた場合の悲惨な事例を、麻薬のときの教育のように徹底する)
(4)家で居場所がなくなった子供が気軽に逃げられるようなNPOに巨額の投資をすること(意味のない自己満足のツイッター広告じゃなくて)
(5)極端に言えば、子供が使えるSNSと大人が使えるSNSを分割する。未成年は現状のSNSを使えなくなり、国産の(より国が監視・コントロールできる)SNSをつかうか、それがむずかしければ未成年が使う端末には「意図的に」バックドアがアプリとの間のゲートウェイ的なプロセスを仕込んで、そこでやりとりされる画像やテキスト、音声を(一時的には)AIでチェックし、「異常」がないか判別する。「異常」を検知した場合、人力で(警察庁とかデジタル庁?)がこれをサーベイし、危険と判別すれば警察と協力して解決に向かう。
みたいな、相当アグレッシブなアプローチが求められるので、
こういうの小池さんじゃなくて立花さんとかだったら
サクサクやってくれたんじゃないかな・・・
などと妄想したりします。
とにかく、なにか深刻な社会問題を解決する際に、
「有害にみえる」無害なものをいくらぶっ叩いても本当の「害」は一切なくならないですし、
トンチンカンな政策は、
トンチンカンな結果しか生まないです。
また、未成年にとって一番性的に危険な大人は、(おそらく統計上)
「やばい父親」か「やばい兄貴」か「接触回数の多いやばい知り合いの大人」
です。(これは国関係なく・・・普遍的に・・・)
やばい第3者の場合は公的な場所での相互監視とかいろんなハードルがあり経路をわりと抑えやすいですが、(昔塾で働いていたころ、生徒にコンタクトしようとしたバカな教師が晒しあげにあって周知されていました・・・)
家の中は密閉空間であり、危険性で言うとダントツです・・・・
東京都がこういうところと抱き合わせで対策しているなら殊勝ですが、少ないパイに多額の税金を投入して
実際のメインの防止のところがガバガバだとしたら、行政としてあまりにも無能だといえるでしょう。(家出した子供は、どこに助けを求めればいいですか?助けを求めて、すぐに家に強制送還されてしまうのですか?子供のセーフティーネットがきちんと周知されていますか?)
なので、小池さんの東京都は(コロナも若干その気がありますが)やるべきことをちゃんとやれてない、全部遠回り、後手に後手に回る、とんちんかん・・・・みたいな印象があります・・・
以上。
twitter: @suganomanga
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