Saturday, September 25, 2021

恒心教について、僕が思っていること。

今はもうだいぶ下火になったと思うが、その昔恒心教という架空の宗教が存在した。

「共産主義の日常」という漫画(ロシア人共産主義のナターシャ・ポミュスキー)が一時期バズったのがこの恒心教がらみで、

2016年だった。

その後、このナターシャちゃんのモチーフが各所でパクられることになり、

まあ作者としては非常に微妙な気持ちだが、

その後ロシア人女子高生的な・・・なぜかそういうモチーフがぼちぼち、ジャンルとしてできてくることになる。

ただ私の観測範囲としては、そういうロシア系萌えの一番発端は「共産主義の日常」だという認識であるので、これは強調しておきたい。(2014-5年時点でわたしも類似のコンテンツあるかどうか調べていたが、そういうのは特に見当たらなかったんで・・・)

ナターシャがどうやってできたか、についてはpixiv FANBOXのVIP会員様であれば知ることができるが、

そもそも彼女は実在の女性(アメリカ人)をモデルにしている。



まあそれはいいとして、このナターシャ・ポミュスキーがいわゆる恒心教徒、というひとたちに目をつけられた。

当時わたしは某IT企業につとめていて、デスマーチで精神崩壊寸前、絶賛闇堕ち中であり、そのなかで炎上中の某高校生をモチーフにしたキャラクターを登場させたのだった。

結果、これが爆発的に広まり、「恒心教」というサブカル集団のなかで、〇〇wikiなどにも登録
されるなど・・・という動きがひろまった。

なお、ファンアートなども2016年時点でたくさん集まった。

https://togetter.com/li/1025241

また、なぜか私も恒心教徒、という扱いになっており・・・・


彼らは、一時期爆破予告や殺害予告など、非常に治安の悪い集団・・・というふうにみられ、事実逮捕者などもでた・・・・が、


僕の恒心教徒、と呼ばれる人たちへの理解はすこし違っている。


まず、かれらは、ごく普通の子たちである。

インキャか陽キャか・・・でいうとインキャの部類だが、某炎上高校生と基本的には似通った属性の、

普通の高校生だったり大学生だったりした子であり、

実際に会えば結構いいやつ・・・・

の集合体だと思っている。


ただ、彼らの中のもつおそらくは「ストレス」とか「ギャップ」「ゆがみ」のような部分をどこかに発散する「極」のものが欲しかった、

これは社会学的にはモックキングなどとも呼称され、

まあ大昔だとイエスキリストなんかがそうだった、

つまり社会全体が不安定な時に、社会全体のもつ「膿み」のようなものを「神」とか「崇高なもの」「祭り上げたもの」に「ダンプする」・・・


これはユダヤ教であれば「生贄」であったし、

なので恒心教はおふざけでもあるが、集団心理としてそれはある意味「宗教」でもあった(ただし法規範的なものはないので未熟児的な性質ではある)


確かに、当時は治安が悪かった、

住所特定とかいやがらせみたいな・・・いわゆるいじめみたいなこともあったわけだし、

それは許されないことだ・・・とは思うけれども


ただし、2016年という時代を大きく象徴するものであり、

それは野獣先輩にしてもビリーヘリントンにしても、


なにかこの個々の子供たちの「行き場のなさ」

「やりきれなさ」

「閉塞感」


みたいなものの受け皿になるような、反復し消費できるコンテンツ、


そういうターゲットとしてのサブカルチャー。


そういう視点で、僕はいわゆる「ハセカラ」騒動をみていた。

だから、例えば3Dモデルでキャラを作って、orpheusなんかで作った曲とか音声をあてがって・・・

みたいな、あれは一つの立派な「文化圏」であって、

僕がとくに好きなのは、尊師MMDの「おるすばんけんま」(オリジナルPVではない)

で、これにかなりインスパイアされた。


だから、恒心教っていういわゆるインターネットのMEME的な部分、


そこにはきちんと

「ストーリー」

「キャラクター」


があり、


こういうものは、立派なサブカルチャーだと思うし、


なので・・・・まあたしかに物騒な世界ではあったけれども、

僕としてはそれを「文化」として捉えていた部分があって、

それで共産主義の日常にも某高校生が登場した・・・・

(そのため、僕の文化観として、スーツ着た大人がニコニコ判子を押すような文化だけが文化じゃないだろ、という強い考えがある。そもそも、汚いサブカルからふぐの毒抜きした剽窃みたいなものが公に流行ってしまうんだから、)

だから、僕個人は某高校生は「愛するべき一人のキャラクター」として映っていて、


多分それは教徒のみんなにも伝わっていたんじゃないかな、と思いました。



まあ大昔の話だけど!!!!


そんなかんじで!


ナターシャは、いまでも生きているので、あそびにきてください

https://seiga.nicovideo.jp/comic/52240

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