Thursday, April 12, 2018

GTO 第一話

キャラクター

鬼塚英吉
23歳高校教師。元暴走族の総長という経歴を持つ。フリーターをしていたが、教師を志望している。天真爛漫でおもてうらのない性格。作中では予測不可能性、カリスマ性を担当する。

JK1
家庭環境に問題がある女生徒。男子生徒たちと結託してクラスに来る新任たちを次々に辞めさせる(美人局?)

男子生徒たち
いわゆる夜のこどもたち。腕っぷしの不良ではないが、半グレ状態であり、JK1とつるんでいる。

視聴者のメリット
- 鬼塚英吉のカリスマ性を楽しむ(予測不可能性)
- 人間関係の変化を楽しむ(始めマイナスの評価から始まっているものが、鬼塚の純粋でまっすぐな心とやさしさに触れ、生徒や取り巻く大人たちが変わっていく)
- JK1、男子たちの人間的な変化や成長を楽しむ(始めは冷徹で不信感の塊だったものが、鬼塚への信頼へと変わる)
- 美男、美女(反町、松島、JK1)

ストーリー
元暴走族でフリーターの鬼塚は、元同級生で警官の友人の紹介で長年なりたかった教員の面接を受ける。そこで、教頭たちのステレオタイプにさらされ、不合格となってしまう。しかし、男子生徒たちが教頭たちを襲おうとしているところを(恩義を売れば合格できる、という下心から)かばおうとするが、教頭が生徒たちをクズ呼ばわりしていることに憤りを覚え、教頭に暴力を振るってしまう。このことを受けて、鬼塚の生徒を思う純粋な気持ちに惹かれた理事長が鬼塚を採用し、鬼塚は2−4(最も問題のある生徒たちのいるクラス)に配属される。一見問題のなさそうな優等生の集まりに見えたが、彼らは担任の生徒を次々に辞職に追いやる手のつけられない問題児の集まりだった。
鬼塚を陥れるため、デコイとしてJK1が鬼塚のアパート前に現れ、悩みがあると称して鬼塚のアパートに侵入、服を脱ぎだし、それを仲間の男子生徒たちが呼び出してユスリを図る。鬼塚はこの時点で本当にJK1に悩みはないのか、と問いただすが、この時点ではこの問いは拒絶される。(伏線)また、ユスリは鬼塚の力によってねじ伏せられる。
一連の流れを通じて、JK1は鬼塚に次第に心を開くようになり、鬼塚の家に泊まるようになる。それは、自分の家庭に問題があり、両親と疎遠であり、両親自体も不仲であることが関係していた。これをJK1は「パパとママの間に冷たい壁ができた」と表現し、このことを打開するために鬼塚は実際にその壁を物理的に破壊する(予測不可能性)

感想

1. 始めに問題を起こす生徒がいる
2. その生徒はこれまでも過去に何人もの先生を辞めさせている
3. 今回の主人公にはカリスマ性と、予測不可能性(行動として)があり、これによってこの問題が解決される

という流れは私屋先生も継承しており、ここは多分テンプレート化されており、学園ものにおいては応用の価値がある。

デファクトとその問題に対して、全くべつの考え方やアプローチ(カリスマ性)によって、普段普通の人ができないことを主人公がやってスパーっといろいろ解決してくれるというところは、ヒーロー的でもあり、カタルシスという意味で重要な要素でもある。


まとめ

今回の作品の骨子は人間関係の変化であり、マイナスなものが、主人公の予測不可能性(面白い解法)によってプラスに転じていく過程を見て楽しむということ、また、主人公に二面性がないというところは、リアルの人間と違うある種の「理想」として機能しており、それによって魅力であること(例えば、視聴者たちは醜い大人の事情とか利己心猜疑心のまみれた実存に辟易しており、仮想現実においてはそれの対偶を求めている)が考えられる。また、それでいてキャラの内面の作りはシンプルになっているが、そのことによって幅広い年齢層が楽しめる構造になっている。(悪役もわかりやすい)

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