Friday, February 9, 2018

曲作りのテクニカルなことについて真面目に考えてみる

DTMの曲の作り方は多様にある。ジャンルによっても諸々違う。

僕の使っているのは Logic Pro Xというやつで、 Macのシーケンサーだ。

今回は、個人的に使い回している手法とかレシピについて、ざっくり記述していこうと思う。DTM初心者にはもしかしたら参考になると思う。(一応作曲歴はおおよそ18年になるので....)

昔は SingerSongWriterという(ver2.0)シーケンサーがあり、これを中学時代に使って遊んでいた。当時は画面上の音符にマウスでチクチク貼り付けているというやつだった。もちろん、そのときは今のように材料がなかったから、今のノリアキみたいなチープな内部音源を操作するか、外部から何かしらの電子楽器を接続してそこから流すとかだ。


原則的にリヴァーヴ志向のトラック作りは忌み嫌われる。(僕の身内では)。とりあえず全部カレーにしちゃえみたいな感じで、とりあえずリヴァーヴかけて音に奥行きを出せばそれっぽく聴こえるだろう的なきらいがあるからだ。

基本的には僕は2−3つにグルーピングしている。

P/D (Percussion / Drum)
Main (上ネタ) 
Vocals 

ドラムは低音域を占める。これはシーケンサーの画面上で聞いている時は違和感なくいい感じでヒットしていても、コンパイル(Logicでは Bounceという)した後音割れの原因になる。
Main(上ネタ) はドラムとヴォーカル以外のすべてだ。ここにかなりの量のトラックが入るため、 それらの強弱関係というのを定義していく。全部が一等賞でみんな主人公、みたいな配置はできない。これはヴォーカルとの関連でも言える事だ。

例えばオーケストラとか、日比谷でたまにやる自衛隊の演奏とかを思い出してみてほしい。円形状の場所に、より高音域の主役が手前、重音、ティンバルとかが奥にある。
 こういう、誰がどの程度主役で目立ち、誰がどの程度脇役で縁の下を支えるか、といった秩序が重要になってくる。これを守れないと、音割れになるか、ミキシングが全体に失敗する。(高音域が曇るとか)



本来ならばベースも独立した1セクションとして扱われるべきだが、僕は曲を作った後音階の調整をするので、ベースもMainにぶっ込んでいる。その後そのセクションごとピッチ調整をして、いい感じの音階に調整するためだ。

 Mainの中には、低音として、重みを持たせて伝えたいこと(言語化は難しい、ここら辺の知性は一般には(感覚、感性)、などと指し示されているけどそこにはきちんと言語並みのコンテンツがある)があり、これをドラムの低音と強制させないといけない。

そこで、PD(Percussion/Drum)を削る作業が必要になる。
通常、曲を作る際、PDは必要以上に大きくなっている。これを可能な限り削っていき、しかし目立たなくならないようにしながら、(ボクサーのダイエットみたいに)整形していく。


また、イコライザの設定も重要だ。上ネタ(Main)は高音域(下記の下の図)を盛り上げるように調整することで存在感を適正化する(これがないとインパクトが消滅する)。
その後、うるさくなるので、Compresserで上手に音を削っていき、最適の値まで下げる。

PDは頭とお尻(下記の上)が スネアとキックに該当するので、これを盛り上げて尖らせる。また、適正なCompresserで最適の形にする。(デフォルトじゃないほうがいい)





 最後に、これは僕の曲を作る時の思想(?というと大げさだけど)だが、基本アンビっぽくしたい。アンビは逃げだという指摘もされるだろう(実際そういう人もいる)だけど、アンビには世界観の発見がある。アンビには祈りとか永劫回帰とかいろんなものが詰まっていて、僕はそこに宗教とか神聖さを感じる。

アンビは Padだ。 Padを RVSw(Reverse: weak)する。Predelay、Dry、Wet、Delayといった数値をなるべくいじらず、シーケンサーのプリセットに任せる。
ないし、これに代替する機能をPad系インストルメントで実現したい場合(Any?)は RVSs(Reverse: strong)に持って行く。なるべく音の響きやその音源が届く距離を最大化する。(ちなみに最大値は宇宙)
 Hは音の距離感でいうと脇役に近いが、これは一定の周期で繰り返される、これは楔(くさび)と個人的によんでいるもので、その音を印象的にし、また聴く対象に刷り込む効果を狙っている。
H2はPad系で持続性がないか、メインのPadの存在感を脅かさないもので、これも曲自体のエネルギー値を上げるために使われる。(倍音はそれ自体が美しく、神秘的である)

 そして、可能であればそこに BASS(ベース)を入れることで、かなりカッコよさげになる。これは完全に男性性の実装であり、その曲を良い意味で男性的にする。

ただし、目立ちすぎると全体の調和を乱すので、さっきのオーケストラの例同様、奥に下げていく。


最後に、曲のストーリーの作り方だ。

メロディのない曲の場合は曲全体が有機生物のように緩急のある微細な(またたまにドラスティックな)変化をしながら自らの正体を少しずつ明かしていかないといけない。

例えばヒップホップだとオフビートと言って、トラック自体を一瞬消すとか、(これは外部端末のミキサーなら一瞬でできる) 、トラックの中の一部を特定のリージョンで黙らせることで静けさや、いい感じを出すことができる。ドラムを抜いてもいいし、ベースとドラムだけにしてもいいし、そこらへんはいろいろ方法がある。



以上、ざっと簡単に曲の作り方について考察してみた。

正直ちゃんとしたMPCが欲しい

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