Friday, March 23, 2018

京城学校 消えた少女たち



あらすじ

戦時下の朝鮮で、日本名をあてがわれ、日本語教育を受けている特殊な女子中学生?たちがいた。彼女らは、一人ひとり失踪していくが、実は日本軍の特殊部隊?を作るための施設で、子供達を東京に留学させる、と騙して氷漬けにするだとか、子供達に人体実験を行っていた。主人公の女の子(静子)は特殊な力を得ており、最後には日本軍とか悪いおねいさん達をやっつける。

感想

枠組み的には半日プロパガンダっぽい仕様になっている。なっている、が、コンテンツとしては結構面白い。
一人ひとり少女が痙攣したり異常な相を呈するところの演出のリアリティというかキレが強く、緊張感がコンスタントで見るものを飽きさせない。また、静子役の「おとなしめのぱっとしないうじうじした奴」から「超人的なカリスマ的存在」に変化するまでのグラデーションも全ての段階においてきちんと演出がされていて、演技力自体かなり卓越したものを感じた。ヨンドクが静子の親友のようになっており、この子が死ぬことによって静子の怒りが覚醒する、という意味において(そこから最強モードになるが、)ちょっとクリリンのことか的な展開になっており、カタルシスに持って行くようになっている。

 また、映像のスキルとしても陰と陽の対照的な描写、ヨンドクがどんどん死につつある描写と静子が覚醒するまで、と軍部が入ってくる三つの流れをシャーディングさせることによる観客の注意をひく技術.... などなどかなり見るものがあった。

 いわゆる、世界観とか緊張感、といった側面においても非常に韓国映画の独特さというか良さが反映されており、見ていて飽きなかった。

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