コーヒーを飲む。コップを机に置いて、私は空を見上げた。
緑の雲。紫の空。蛍光色の建物が並び、音は比較的静かだ。
2314年、国境はなくなった。人体は全て廃棄され、人はle;n というクラウドの中に格納された。
2123年、当時の人類は限界を迎え、中東の非国家対国家の戦争は限界を迎えた。そこで、科学の発達に伴い、人を移管する作業が始まった。これを第一世代と呼ぶ。
人の脳細胞の電気的な活動系をそのままニューロン型BPU (Bio Processing Unit)に転写する。この時、当時の記録だと、人は死ということを通さず、移管前と移管後で意識が連続していたという。
le;nの計画は当時世界でもっとも強大な力を持っていたインドが主導で行なった。
僕はそのle;nの世界で生まれた。生まれたというよりも、当時の初期人類はクラウドの中で次世代人類をカーネル複合体として実装し、それを復号化、特定の物理アドレスにアロケートすることで子孫を残す、(すなわち意識を持った新しい主体をうむ)ことを実現した。
と、文章にするとかなりサイコな感じだが、実際これを1人称で経験するということは大したことじゃない。おそらくは、2000年代初めの人類が生まれて、意識を持っているのとほぼ同じだ。ただし、人の意識には死も劣化も基本的には訪れない。
たまにウイルスやワームが特定の Page Frameを汚染して、そこに紐づけられていた意識体がバックアップをとっていない場合(そしてそれがクーロンないし他の意識体の関数によって復元されない限り
。。。。やっぱ眠い無理だな
寝ます
おやすみ
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